みなさん、今やヒップホップ界のクイーンとして君臨するちゃんみなさんですが、彼女のデビュー当時のエピソードを知っていますか。
実は、現役女子高生でありながら、音楽業界に革命を起こした天才少女だったのです。
今回は、そんなちゃんみなさんのデビュー当時の驚きの物語をお届けします。
画像参照元:FNMNL
1歳半から歌手を夢見た少女
ちゃんみなさんの音楽への情熱は、なんと1歳半から始まりました。
韓国で生まれ、日本人の父親と韓国人の母親のもとで育った彼女は、バレリーナだった母親の影響で3歳からバレエ、ピアノ、ヴァイオリンを習っていました。
当時のちゃんみなさんは「すごくお行儀のいい子」で、クラシック音楽ばかり聴いていたそうです。
しかし、小学校2年生の時に見たBIGBANGの「Haru Haru」のミュージックビデオが、彼女の人生を大きく変えるきっかけとなりました。
運命の転機、高校生ラップ選手権への挑戦
2016年4月、当時高校生だったちゃんみなさんは、第9回高校生RAP選手権に出場しました。
実は、この大会への出場は簡単ではありませんでした。
なんと、オーディションに18回落ちて、19回目でようやく合格したのです。
この大会では2回戦で敗退しましたが、その独特な声質とフローで多くの人の心を掴みました。
特に、大会初のフィメールラッパー対決では、多くの視聴者が「ちゃんみなのラップのうまさにビビる」と話題になりました。
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衝撃のデビューシングル「未成年」
高校生ラップ選手権出場から約2週間後の2016年4月18日、ちゃんみなさんは高校の同級生で親友のめっしさんをフィーチャーしたデビューシングル「未成年」を配信リリースしました。
この楽曲は、iTunesストアのヒップホップランキングで見事1位を獲得。現役高校生アーティストとしては異例の快挙でした。
楽曲の歌詞は全てちゃんみなさんが手がけ、めっしさんのパートまで書いたというエピソードも話題となりました。
音楽しか知らない少女の素顔
デビュー当時のちゃんみなさんについて、最も印象的なのは「音楽以外何もない」という彼女の言葉でした。
インタビューでは、「小さい頃から音楽しかやっていないと本当に音楽しかなくなる」と語り、趣味が音楽から仕事になったことで「休みの日に何したらいいかわからない」と悩んでいました。
この一途すぎる音楽への情熱が、彼女の才能を開花させる原動力となっていたのです。
画像参照元:FNMNL
韓国への憧れと日本での決意
デビュー当時、ちゃんみなさんは韓国で活動することを夢見ていました。
韓国語で楽曲も制作していたほどでした。しかし、親友のめっしさんに「行かないで」と泣かれたことがきっかけで、日本に残ることを決意しました。
この決断が、後の日本のヒップホップシーンに大きな影響を与えることになるのです。
天才的なラップセンス
ちゃんみなさんのラップについて、特筆すべきは彼女の天才的なセンスです。
「自分よりラップのフロウが上手い人に出会ったことない」と語るほどの自信を持っていました。
しかも、特別な練習はしておらず、「ラップは練習してかっこよくなるものではない、センスが必要」と語っていました。
この自然体でありながら圧倒的な才能が、デビュー当時から多くの人を魅了していたのです。
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メジャーデビューへの道のり
2016年のデビューシングル「未成年」のヒットを受けて、2017年1月にJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントからメジャーデビューが発表されました。
そして2017年3月8日、アルバム『未成年』でメジャーデビューを果たしました。
このアルバムは、ラップだけでなく歌やダンスチューンまで幅広いジャンルを収録した意欲作で、オリコンチャートで最高59位を記録しました。
ジャンルにとらわれない音楽性
デビュー当時のちゃんみなさんが印象的だったのは、「私がやりたいのはラップじゃなくて音楽」という発言でした。
「たかがジャンルごときに縛られるのって楽しくない」と語り、ヒップホップの枠にとらわれない自由な音楽性を追求していました。
この考え方が、後に彼女を日本のヒップホップシーンの革命児へと押し上げることになったのです。
まとめ
ちゃんみなさんのデビュー当時は、まさに天才少女が音楽界に降り立った瞬間でした。
1歳半から歌手を夢見て、18回のオーディション落選を乗り越え、ついに掴んだチャンス。
そして、現役高校生でありながらiTunes1位を獲得するという快挙。
彼女の音楽への一途な情熱と天才的なセンスが組み合わさって生まれた奇跡的なデビューは、今でも多くの人に勇気と感動を与え続けています。
現在は結婚・出産を経て、さらに成長したちゃんみなさんですが、あのデビュー当時の輝きは永遠に色褪せることはないでしょう。