ちゃんみなのポールダンスが話題に
日本を代表するトリリンガルラッパー・シンガーのちゃんみなさんが、ライブでポールダンスを披露して大きな話題になっています。ポールダンスとは、垂直に立てられた金属の棒を使って体を支えながら踊るダンスのことです。高い身体能力と表現力が求められるこのパフォーマンスを、ちゃんみなさんはどのような場面で、どんな理由で披露したのでしょうか。
この記事では、ちゃんみなさんのポールダンスについて、どの曲やライブで披露されたのか、その意味や本人のコメント、そしてダンス活動のキャリア背景まで詳しく解説していきます。
画像参照元 【ライブレポート】ちゃんみな、美しいポールダンスで怒りの浄化|BARKS
どの曲でポールダンスを披露したのか
「Love Face」と「TO HATERS」で圧巻のパフォーマンス
ちゃんみなさんがポールダンスを披露したのは、2024年1月に開催された全国ツアー「AREA OF DIAMOND 2」でのことです。特に注目されたのは、「Love Face」と「TO HATERS」という2曲でのパフォーマンスでした。
ライブレポートによると、重低音が響く中、2階部分に高さ約3メートルのポールが出現しました。鎖に繋がれた2人のダンサーを従えながら、ちゃんみなさんは美しくも力強いポールダンスを披露したのです。
この演出は、ライブ全体のストーリーの中で「怒りの浄化」という重要な役割を担っていました。失恋による悲しみを浄化した後に、今度は怒りを浄化するという流れの中で、このポールダンスシーンが登場したのです。
画像参照元 【ライブレポート】ちゃんみな、全国ツアーを完走|THE FIRST TIMES
どのライブや番組で披露されたのか
全国ツアー「AREA OF DIAMOND 2」
ちゃんみなさんがポールダンスを初めて披露したのは、2023年12月から2024年1月にかけて開催された全国ツアー「AREA OF DIAMOND 2」です。このツアーは、2021年以来約2年ぶりの全国ツアーでした。
ツアーは以下の都市で開催されました。
- 2023年12月17日 宮城・仙台GIGS
- 福岡・Zepp Fukuoka
- 大阪・オリックス劇場
- 愛知・名古屋市公会堂
- 埼玉・大宮ソニックシティホール
- 2024年1月30日 東京・LINE CUBE SHIBUYA(ファイナル公演)
その後、2024年4月には横浜ぴあアリーナMMでの追加公演も行われ、全国6都市で約15,000人を魅了しました。
オーディション番組「No No Girls」でも話題に
2024年から2025年にかけて放送されたBMSG×ちゃんみなによるガールズグループオーディション番組「No No Girls」でも、ポールダンスが話題になりました。
最終審査では、候補者のKOKONAさんがちゃんみなさんの「TO HATERS」を披露する際に、ちゃんみなさん本人がライブでポールダンスを披露していたことに憧れて、初めてポールダンスに挑戦しました。これは、ちゃんみなさんのポールダンスパフォーマンスが、次世代のアーティストにも大きな影響を与えていることを示すエピソードです。
画像参照元 BMSG×ちゃんみな【No No Girls】デビューメンバー決定|Billboard JAPAN
ポールダンスをする意味や演出意図
「怒りの浄化」というテーマ
ちゃんみなさん自身のコメントによると、「AREA OF DIAMOND 2」ツアーは「お前のことぜってー許さねーよ!」という強い意志が込められたツアーだったと語っています。
ライブの中でちゃんみなさんは、次のように観客に語りかけました。
「みんなに『自信持って』と言っているくせに、私が過去に受けてきた最悪なこと、クソみたいなこと、許せなかったこと、それらのせいで、私はもしかしたら、本当は自分に自信がないんじゃないかと思ったんです。だから今回のツアーを走り切る頃には、私の許せなかったこと、みんなの許せなかったことが許せるようになって、私もみんなも本当の意味で自信を持って前を向いて生きていけるようになれたらいいなと思って、このツアーを考えました」
ポールダンスは、この「怒りの浄化」というテーマを身体で表現する重要な演出でした。鎖に繋がれたダンサーとともに踊る姿は、過去の痛みや怒りに縛られながらも、それを乗り越えようとする強さを象徴していたのです。
新たな身体表現の挑戦
過去のライブでもエアリアル(空中パフォーマンス)など空中戦を得意としてきたちゃんみなさんですが、ポールダンスは新たな武器として加わりました。これは、アーティストとしての表現の幅を広げる挑戦でもあったのです。
ライブレポートでは「美しいポールダンスを披露した」と評価されており、技術的にも高いレベルのパフォーマンスだったことがわかります。
画像参照元 【ライブレポート】ちゃんみな、美しいポールダンスで怒りの浄化|BARKS
ちゃんみなのダンス活動とキャリア背景
幼少期からの多彩な経験
ちゃんみなさんは、幼少期からピアノ、バレエ、ダンス、歌を習っていました。日本と韓国にルーツを持ち、幼少期にはアメリカにも滞在していたため、日本語、韓国語、英語を操るトリリンガルとして知られています。
小学2年生の時、BIGBANGの「Haru Haru」のミュージックビデオを見て強い衝撃を受けました。その影響で、それまで続けていたピアノとバレエをやめて、ヒップホップダンスを習い始めたのです。これが、ちゃんみなさんの音楽キャリアの大きな転機となりました。
全身を使った身体表現者
ちゃんみなさんは、作詞作曲だけでなく、トラック制作やダンスの振り付けまで、全てをセルフプロデュースで行うアーティストです。2017年2月、高校在学中に「FXXKER」でメジャーデビューを果たしました。
ライブレポートでは「全身表現者としての強さ」と評されています。歌、ラップ、ダンス、ピアノ演奏など、様々な表現方法を組み合わせて、自分の思想や哲学を音楽に込めて社会に投げかけてきました。
デビューから9年目の進化
2025年現在、ちゃんみなさんはキャリア9年目を迎えています。その間、常に新しい表現方法に挑戦し続けてきました。ポールダンスもその一つであり、アーティストとしての成長と進化を象徴するパフォーマンスだと言えるでしょう。
「ダンスを通じて自己表現をするアーティスト」として、個々の表現力の高さが注目されています。振り付けを担当するのは、デビュー当初からちゃんみなさんのライブにダンサーとして出演しているGENTA YAMAGUCHIさんです。
画像参照元 ちゃんみな全国ツアー完遂|Rolling Stone Japan
まとめ
ちゃんみなさんのポールダンスは、2024年の全国ツアー「AREA OF DIAMOND 2」で初めて披露され、「Love Face」と「TO HATERS」という楽曲で圧巻のパフォーマンスを見せました。
このパフォーマンスには「怒りの浄化」という深い意味が込められており、過去の痛みや許せなかったことと向き合い、それを乗り越えて前に進むというメッセージが表現されていました。
幼少期からバレエやヒップホップダンスを経験してきたちゃんみなさんにとって、ポールダンスは新たな身体表現の挑戦です。エアリアルなど空中パフォーマンスを得意としてきた彼女が、さらに表現の幅を広げたことで、アーティストとしての進化を見せています。
ちゃんみなさんのライブは、単なる音楽パフォーマンスではなく、自身の人生や哲学を全身で表現する場となっています。
ポールダンスもその重要な一部として、今後も彼女の表現活動の中で大きな役割を果たしていくことでしょう。

